ソフトウェアのプロダクト開発をしていると、「XXXという機能がほしい」、「顧客がYYYをほしいといっていた」、「ZZZもやる必要がある」といったように、何をつくるか?といった解決策に目が向きがちです。
しかし、多くのプロダクトマネジメントの書籍では、まず問題の探索があり、次に解決策の探索、そして解決策の実現という流れでプロダクトは作るんだよと書かれています。
ほんとに「問題の探索って必要なのか?」と疑問に思ったので整理してみました。
問題の探索とは
問題の探索は、解決したい問題を見つけることです。
ユーザー調査、観察、アンケート、顧客フィードバックなどを通して問題を深く理解します。そして、ユーザーがその問題を本当に抱えているか検証します。
ユーザー調査の落とし穴として、多くの人はすぐに解決策に飛びついてしまいがちです。しかし、表面的な言葉ではなくその先のニーズを理解しにいくことで、ユーザーの真の問題の理解に近づく事ができます。真の問題を見つけることで、より適切な解決策を探すことが可能になり、最終的には顧客の価値を高めていることができます。
問題の探索はなぜ重要なのか
結論から言うと、問題の探索は顧客価値の定義と解決策の要 だからです。
まず顧客価値の定義目線でみてみると、
- プロダクトマネジメントの目的は、ビジネス価値と顧客価値を最大化することです。
- ビジネス価値は明確で、売上や利益などお金、商標件や特許などの知的財産だったり、知名度の向上だったり、会社が喜ぶようなことです。
- 一方、顧客価値は適切に測るのは難しく、顧客の問題を解決したりニーズを叶えるするなど顧客が喜ぶようなことです。
- この顧客価値を定義するには、自分たちのプロダクトのターゲットユーザーに提供している価値を正しく認識し定義する必要がでてきます。
- 顧客へ提供している価値を認識するには、顧客の問題やニーズについて十分に理解する必要があります。
- そのために、問題の探索が重要になります。
解決策の目線でみてみると、
- プロダクトマネジメントではプロダクトやサービスを通してユーザーの問題解決やニーズを満たすことで、ユーザーへ価値を提供します。
- 例えば、ユーザーが全く気にしていない問題に対して解決策を構築してもユーザーは価値を感じてくれません。
- ユーザーへ価値を提供するためには、ユーザーの問題やニーズをより的確に認識する必要があります。
- そのために、問題の探索が重要になります。
ユーザーに会いに行こう
プロダクトが提供している顧客価値はなにか理解していますでしょうか?(ちなみに、私は現時点ではあまり理解できてないです)
もし、Noであれば、ユーザーに対する理解が足りてない兆候なのでユーザーに会いに行きましょう。 顧客の解像度を高めていくことで、顧客にあった解決策を探索・実現していくことで、ビジネス価値と顧客価値を最大化させることができます。